鈴鹿大学同窓会鈴風会

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呉 イェスルさん

2021年度卒業

国際人間科学部
観光ビジネス学科(現 国際地域学部 国際地域学科)

(韓国・日本カザ日本語学校出身)

現在、どのようなお仕事をされていますか?

津市内のホテルでフロント業務を担当しています。お客様は国内外の観光客のほか、県外からの出張の方や、スポーツの大会に参加する団体、外国人ビジネス客など多彩です。
フロントの仕事は、チェックインやチェックアウトの対応、予約管理、連泊の方にお部屋の清掃が必要かどうかをお聞きする滞在確認など。仕事に慣れて余裕が出てきてからは、チェックアウトされたお客様の手荷物が多いときには、「預かりましょうか?」といったお声がけもできるようになりました。
このホテルには宴会場やレストランもあるので、いずれはそういった仕事も経験して、お客様ニーズに合ったイベントの企画にも挑戦してみたいと思っています

大学生活は、お仕事にどう役立っていますか?

「ビジネス日本語」の授業では、「さようでございます」のような、あらたまった場で使う敬語を学習。「ビジネス英語」では、旅行業で使う単語を学びました。どちらも日常生活ではほとんど使わない言葉ですが、ホテルの業務ではとても役立っています。
また、大学の同じ学科にはさまざまな国の留学生が集まりました。日本で生活していると私自身も「韓国人ってこうなんだ」と思われるし、私も他の国の人に「この国の人はこうなんだ」という先入観を抱きがち。でも同じ国の出身者が2人、3人といると、「国に関係なく、それぞれ違うんだ」という気づきがありました。

大学時代の一番の思い出は?

いろんな国の友だちができたこと! ボリビアやペルー、フランスから来た留学生と仲よくなりました。誰かの家に集まって、お互いの故郷の料理を作って食べるのがすごく楽しかったです。それぞれの国の文化の違いにふれることも新鮮でした。友人たちも、日本で就職や大学院進学をしたので、卒業してからも連絡を取り合い、たまに会って食事しながら「仕事でこんなことがあったよ」とお互いの近況を話します。もちろん会話は日本語です。
大学の主催で、学外の人と文化交流をする機会もありました。留学生数名で小学校へ行き、自分の国の食べ物や観光地を紹介して、こどもたちと交流したのは、楽しい思い出です。

「鈴鹿大学でよかった」と思うことはなんですか?

日本語を学べたこともよかったのですが、いちばんはなんと言っても、いろんな国の人と出会う機会があったことです。コロナ禍で帰国できなかった時期には、家族に会いたい気持ちもあったけれど、電話で話せるし、なにより友だちが近くにいるので、ホームシックにはなりませんでした。
鈴鹿大学の先生方も、卒業論文のやりとりをする際にいろいろと気づかってくださったり、学生・キャリア支援課の先生には就職活動の面接の練習を見ていただけたりして、心強かったです。
入学前から、卒業後は日本で就職して、接客の仕事を通して日本語の勉強を続けたいと思っていました。今はまさに、そのとおりになっています。もっと上達して、「日本人だと思った!」と言われることが目標です。